妻、やめます。

モラハラ夫と過ごした日々の回想録

モラハラ夫ってこんな感じ④~夫の場合【共感できない】

モラハラ夫の特徴『共感できない/しない』


今回はモラハラ夫の『共感力のなさ』についておはなしいたします。


夫は明らかに共感力が欠如していました。

私が渇望していた〝夫の共感〟

共感を欠いた夫の実態や、このテーマについて私なりの考えを綴っていきます。

 

私が考える共感 


〝共感とは〟と検索すると、以下のような文章が出てきました。

共感(きょうかん、英語:empathy)は、他者と喜怒哀楽の感情を共有することを指す。もしくはその感情のこと。例えば友人がつらい表情をしている時、相手が「つらい思いをしているのだ」ということが分かるだけでなく、自分もつらい感情を持つのがこれである。通常は、人間に本能的に備わっているものである


引用元:Wikipediaー共感 より
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%85%B1%E6%84%9F 

 

私は今まで、
〝人と共感する〟ということを頭で考えたことがありませんでした。


モラハラ夫は『共感できない』という知識を得たときに、初めて〝共感〟の意味を調べました。



よく小さい頃に

「お友だちと仲良くしましょう」

「おもいやりをもちましょう」

「自分がされて嫌なことは、
 お友だちにもしてはだめだよ」


などと幼稚園の先生や親、周りの大人から教えられました。


子どもなので完璧には守れないし、伝達能力も未熟なためにうまくいかないこともたくさんあります。


でも、みんなそれぞれお友だちと仲良くなるために、そのつまずきから反省・学習し〝お友だちに優しく〟〝お友だちのきもちになって〟ということを心に刻み〝子どもなりの共感する力〟を育んできたのではないかと思います。


そして成長するにつれて、世界が広がると


社会の中の自分を自覚し
〝社交辞令〟や〝空気を読む〟ことなどを覚える一方で


他者と自分の区別・自意識の確立と更新を重ね、個人的な深い人間関係を築いたり、守りたい人や愛する人を意識し、他者愛が芽生える。


自分を愛し、他者を愛するには『共感』が不可欠だと思います。



あえて〝人と共感しましょう〟と諭された記憶はなくても、人と関わっていく中では多かれ少なかれ、自然と機能している感覚だったため、わざわざ〝共感〟というものを意識していなかったのだと思います。


共感は

「人間に本能的に備わっているものである」


と、引用にありましたが、
個人差はあるにせよ、私もそういうものという認識です。

夫は『共感する』が分からない?


夫は共感ができません。


モラハラ夫特有の〝強烈な二面性〟をもっているので、周りからの評価を異常なくらい気にして低姿勢でいい人を無理やり演じていましたが、真に周りを思いやる心、共感はまったく伴っていませんでした。


外の人や好かれたい人の言うことには、内容を考えずに肯定・同意・同調。

機械のように深々と頭を下げ、

完璧に作り込まれた満面の笑みを見せ、

どこからかかき集めた〝味気のないきれいな言葉〟を並べる夫。



本当の共感はできないけれど

経験から学習した共感の真似事は得意なようでした。



私に対してはストレートに、その『共感力のなさ』をぶつけてきました。


▢ 私のよろこび/楽しみ ▢

私が日常生活の中でささやかなよろこびを見つけたことや、友だちとのことを話しても無視するか、ちくちくと嫌味を言ったり適当すぎる返しをします。


基本的に私が〝楽しい〟〝うれしい〟ことには興味がないを通り越して、嫌悪感を抱いているようでした。


ひとつの話題で会話が続くことがなく、
いつも私の独り言のようになり、空気が重く淀みます。


「俺が興味ない話はするな」
「俺がコメントしにくい話をするな」


と、感じ悪くはっきりと言われたことも何度もありました。


▢ 私の悲しみ/不安 ▢

夫との生活では、毎日さまざまな悲しみや不安がつきまといました。

私は夫に心の内を理解してもらうために丁寧に言葉を選んで伝えるのですが、夫がそれを受け止めてくれたことはありません。

話す時点で構えていらついているのです。

「そう感じるあなたがおかしい」


「あなたが何を思おうと興味ない」


「てめえの気持ちぐらい、てめえでどうにかしろ」


と、乱暴に突き放し心を蹴り上げられました。


夫は被害者意識がものすごく強く、心情を伝えただけで批判・悪口だと捉えます。


「俺は悪くないのに、傷つけられた」

と訴え、

ものすごく恐ろしい形相で「謝れ」を連呼します。


気持ちを聞いてくれないどころか私を執拗に責め、さらに心をえぐられました。


▢ 私の怒り ▢

夫の酷い返しや煽りに心が耐えられなくなり、感情が暴発してしまうことが何度もありました。

私はどうしてこんなに怒りの感情が湧いてしまったのかを説明しようとしますが、夫はもちろん私の感情には興味がないので、聞こうとも知ろうともしません。


私の非を待ってましたとばかりに冷静に淡々と揚げ足をとり、さらに醜く感情が乱れる私を罵り続けるか、立ち直れなくなるまで怒声で脅してきました。


▢ ふたりのこと ▢

夫とふたりの将来設計や
たわいのない夢や希望も話すことができませんでした。

夫は〝夫が〟〝今〟満たされていることが大切であり、夫にとって分かりやすい単純な喜びや利益をもたらすことにはものすごく貪欲でしたが、〝私との人生〟〝ふたりの未来〟の話題となると、途端に不機嫌になりました。


夫は〝現実的な話を建設的に話し合う〟ことに対し異常に嫌悪を示しました。


また、私たちはともに中絶・流産で2人の子どもの命を失いました。

私は今も心の傷は癒えず、心の空洞は埋まりません。


しかし、夫は私の悲しみ苦しみに寄り添うことなく、どこまでも人ごとのように振る舞い、挙句の果てには苦しむ私に耳を疑うような人道を外れた暴言を何度も吐きました。


あらゆる夫の行動・言動のベースには〝共感がない〟ので、例を挙げればきりがありません。


ふたりにとって大切なことであっても、夫には価値のない話。

ましてや私の心情、体調がいかなる状況であるかなどはさらにどうでもよいことです。

 

妻が苦しんでいても悩んでいても、何も感じない。

夫婦で心が通っていないことも気にならない。


夫の心の中は

損得勘定で得なのか
勝ち負けで勝ちなのか

大事なのは、ただ自分ひとり

おわりに


モラハラだと知らなかった私は
夫に何度も〝共感〟を求め、必死に言葉を重ねました。

 

相手を思う愛情

相手の感情を理解し受け止める心

お互いの幸せを願う心


しかし、夫は頷くことも耳を傾けることもなく

むき出しの冷酷・非道な態度、暴言もしくは無視・無言を貫き、徹底的に〝共感〟を拒みました。


〝丁寧に話せば分かってくれるはず〟

希望をもって夫の心に働きかける一方で、

〝なんでこんなことを説明しなきゃいけないんだろう〟

と、虚無感に襲われることもたくさんありました。


〝共感できない〟

〝共感しない〟


自然に備わったものを捨てたのか
それとも、備えることができない事情があったのか、

結局は分かりませんでした。


でも、いずれにせよ夫は

〝共感する〟ことを望んでおらず、

私が一方的に夫のために心を差し出し、すり減らすことが正解だったことは確かのようです。


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